【創業者ひしぬまの裏話部屋】ep.3デルタのプロジェクトX
デルタウン住人の皆さま、こんにちは!
今回はep.3「デルタのプロジェクトX」について、創業者ひしぬまに語ってもらいました。
それでは、少し長いですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです🥺
■プロジェクトXの始まりと市場の現状
2000年、デルタの「中国選別レーズンプロジェクト」がスタートしました。当時、日本のレーズン市場の80%以上はレーズンパンの原料として使われており、大手3社がその取扱量の大半を占めていました。
私の夢は、”最大手のベーカリーにレーズンを供給する”こと。しかし、レーズンビジネスには大きな課題がありました。それは「クレームの多さ」です。ぶどうには枝やヘタがあるのが自然ですが、レーズンパンになるとそれが異物扱いされ、消費者からお申し出が寄せられていたのです。そのため、各輸入商社は異物除去の競争を繰り広げていました。
■最大手ベーカリーとの交渉
私は夢を実現するため、ベーカリー業界に詳しい方に相談しました。「デルタのレーズンを最大手ベーカリーに入れたい」と熱意を伝えたところ、ある人物を紹介され、その方に会うことができました。
交渉の場で「レーズンを納入したいのでチャンスをください」とお願いすると、返ってきた言葉は衝撃的でした。「工場で行っているレーズンの選別工程をなくせるなら、全部買ってあげるよ」。つまり、異物ゼロのレーズンを供給することが条件だったのです。
「どうせできないと思っているな」と感じながらも、「やってみます」と答え、その場を後にしました。
■カリフォルニアでの挑戦とヒント
まずはカリフォルニアのレーズンサプライヤーで挑戦しました。2週間工場に缶詰めになり、ヘタを取る機械を何度も試し、ラインを遅くして人の目で異物除去を行いました。しかし、異物ゼロのレーズンは作れませんでした。
日本に戻り、選別工場を視察しましたが、参考になるものはなく、悩み続ける日々でした。その中で、ある商品にヒントを得ました。それは「手むき落花生」でした。人の手と目で殻を剥き、渋皮をきれいに残すその工程に、レーズン選別の未来が見えたのです。
■究極の選別と夢の実現
「人の目と手でレーズンを選別する」という仮説を立て、プロジェクトリーダーに提案しました。返事は「面白いね、やってみよう」。製造や工場の優秀な人材も投入され、検証を重ねた結果、究極の選別方法にたどり着きました。
悪いレーズンを排除するのではなく、良いレーズンをピックアップする発想です。この方法で異物ゼロのレーズンを実現し、工場から選別工程がなくなりました。
その年、輸入量は業界トップに。私の夢が現実になった瞬間でした。
この成功は私一人の力ではなく、多くの人の思いがあったからこそです。今は無き仕事ですが、時代の一部として語り継がれてほしいです。
そして、仕事には「自分だけの夢や目的を持つこと」「成し遂げた後の自己満足を大切にすること」が重要だと強く感じています。
次回は、「大ヒット商品ロカボナッツの開発から販売まで」をお話しします。
菱沼正克
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投稿を表示選別のこだわりがのぞけました!
素晴らしい品質を保つ努力は素晴らしいものですね☺️
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投稿を表示パンの工場でそれまでは選別していたのですね、その点にまず驚きました。
綺麗なレーズンを仕入れて使っているとばかり…
目視と人の手での仕分け、ピックアップ作業…お疲れ様ですありがとうございます╰(´︶`)╯♡
異物ゼロで安心して食べられますね✨
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投稿を表示色々努力をされてるんですね
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投稿を表示2000年頃は人の手で一粒一粒選別を行なっていたんですね。
中国の方達、ありがとうございました。
私は子供の頃、メロンパンにレーズンが入っているものが好きでした。
確か某大手のパンだったと思います。